2015年12月16日水曜日

アニメーター適正

アニメーターの動かすスキルで言ったら‥‥ 
動かすのが上手くなる人は最初から躍動感だけは絵にある。 
デッサンがめちゃくちゃでも。 
躍動感=シルエット多様性とも言えて。
手足、髪の毛がいわゆる団子型にモッサリまとめてる人は動きが苦手そうに見える。

シルエットは一枚絵の魅力でも重要な要素ですが特に動きと直結してます。 
髪の毛がパラリと崩れていたり服が動きの勢いで残しがあったりついつい落書きでもアニメーター気質の人なら描きたくなるもの。

デッサン力は沢山描けばみんなつきます。
漢字の書き取りと同じだから。 
でも動きの躍動感は脳内妄想そのものなので教えるのはかなり困難です。 
イメージを脳内で動かせるかどうかのコツはいまだに教えることができません。

ある程度の型までは教えられます。 
こう組めば重く見える、髪の毛はこのようにフォロースルーするなどのパターン。 
知らないよりは知った方がマシにはなります。 
しかしいかんせん実感を伴って描けないと応用が利かない。 
絵に実在感や重量感を込められるかは根源的なポテンシャルに頼る話になる。

こういう時はこんな感じかな?
という見よう見まねの型、テンプレをブチ込んでる人と明らかに脳内で絵が動いて転写してる人。
 悲しいけど新人原画の時点でここが真っ二つに分かれていて。 
覆えられない、教えなれない、真面目さ、勤勉さで補えられない差があります。

テンプレ型は仕事の範疇でしかアニメーションができない。
脳内転写型は自分を絵にのっけて描けるので楽しい。 
楽しいから仕事の範疇を超えてこだわれる。 
だから画面はもちろん歴然とした差になる。 
アニメーターの離職率の高さはギャラ問題以前のこのラインの適性の話が根幹にある。

描き手の脳内で動いてないモノをいくり何十、何百枚と絵を重ねたところでギクシャクした動きにしかならない。 
逆に脳内で動いていればたった一枚でも躍動する。
それが絵であり、表現だから面白い。 
絶対に描き手のイメージを超えないのがアニメーションですね。

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