2014年12月26日金曜日

専門、美大ってどんなとこ?

 
塾生への質問内容
・学校名・入学時期・一日何時間?・同期は何人?・同期でアニメーターで活躍した人は?
・どんなこと教わった?1年目、2年目・・・
・全体的な感想とか印象は・入る前と後で印象は変わった?•良いところ•悪いところ・他に言いたいことは

◎塾生D.Kさん
学校名:T専門学校
入学時期:平成21年四月
一日何時間:五~六時間
同期は何人?:30人ほど
同期でアニメーターで活躍した人は?:得に話は聞きません
どんなこと教わった?
一年目、クリンナップ 動画 背景基礎 自主製作 グループ製作
二年目、動画 原画 卒業製作
全体的な感想とか印象は?:やる気のある人と無い人の差がかなりある
入る前と後で印象は変わった?:かなり変わりました
•良いところ
やる気のある人が居るとそれに影響されてやる気が出る
•悪いところ
やる気がなくて学生気分が抜けない人によってやる気のある人の気力まで削がれることがある
・他に言いたいことは?
もし専門学校に行くならやりたいこととお金とを再確認してから行くことをおすすめします
専門学校では動きなどの基礎は教えてくれても人物の描き方からは教えてくれないところが多いです
そしてただ行くだけではアニメーターになれてもごく一部を除いて長続きしないで辞めていくことになります
途中で抜けてしまうくらいならそのお金でスタジオに直接行くなり一人暮らしたりいろんな所に行って遊んだり観察して知識を深めることに使いましょう
専門ではスタジオの紹介や同じ志の人と知り合えはしますが専門がすべてではありません
一度アニメーターを辞めてしまったからこそ言わせてもらいます、本当によく考えてから決めましょう
長々と失礼しました

◎塾生N.Tさん
学校名:Y専門学校O校
入学時期:2004年位
一日何時間?:3時間
同期は:最初は80人位で徐々に減っていき最後は25人位でした。
同期でアニメーターで活躍した人は?
今知っている限りでは5人位ですかね。各会社で作画監督とかやってるみたいです。
どんなことを教わった?
1年目
アニメ模写から始まり原画トレス、タップ割、歩き、走り、振り向き、後はテキストの絵コンテを絵に起こす作業、そして別に絵を動かすようなこともした気がします。 ボールはねさせたり、あと水しぶき、炎を燃やしたり、煙のリピートとか。
一年の最後はグループを2つに分けてそれぞれでアニメを作りました。一人一枚絵コンテ描いていいやつを先生が選んで、それを各グループで作ってクイックアクションレコーダーで確認しつつ、完成させて発表的な感じだったと。
2年目は主に卒業制作と就職ファイルの作成ですね、一人一枚脚本を書いてもらって、脚本の世界観が面白い人に絵コンテ書かせてそれを先生が修正、それを先生が実力に応じて分配、上手い人の中から先生がキャラクターデザインや作画監督とかを複数人選んで作業してました。
就職ファイルの内容の比率ではスタジオは基本的に絵を見るのでレイアウト5,動画2,あと3は模写的な感じでいわれた気がします。
全体的な感想としては上手い人と下手な人の差が激しいのと専門なのでかなり雰囲気は緩く、時間も短いこともあり、やる気のある人とない人の差が激しかったということかも。学校の時点で半分以上やめましたし。
よかったところはY専門という環境を通じて同じ志を持つ人と交流できるということですかね。それと家とは別空間でやるので描いててだれないことですw
悪かったところはあまりないですが、上手い人は特に専門学校に行かなくてもスタジオに行けるということですかね。専門で2年かけて覚えることをスタジオに行けば3ヶ月で覚えるので。
専門に入る前はアニメの仕事というのが結構漠然としていたのでどんなことをするんだろうと楽しみにしていたことはあったんですが、いざやると絵をなぞったり、模写したり地味なことが多かったのでやってて楽しいというのはあまりなかったですね。下手だからというのもありますがw
他に言いたいことは?
専門学校にいくにしてもスタジオに行くにしても行く前に絵はとにかく練習しておくこと目を肥やすこと、自由な時間があるうちに描いておかないと専門学校でもきついことです。上手くないと面白くないので続きにくいです。

◎塾生M.Tさん
学校名:T大学 芸術専門
入学時期:平成22年
同期:130人くらい?
活躍してるアニメーター:いません。
全体的な印象、感想:広大な土地
入る前との印象:きれいな教育実習生につられて入学しただけなのでよくわからない。
良い所:JRが通っていない陸の孤島なので、基本みんな一人暮らし。結果リア充どもの中で恋愛が入り乱れる。
悪いところ:広大な土地(自転車がないと生活できません)
他に言いたいこと:がんばれ

線をきれいに引くコツ

<塾生の質問>
線をきれいに引くコツなどはありますか?
沢山きれいな線を引く練習をして手に覚えさせるってのはわかってるのですが
なかなか上手く引けません…;_;
まずきれいな線がひけません。。
力の入れすぎ?なのか線が揺れていてガタガタで細くて均一な動画さんのような線がひけません。

<回答>トレスの仕方参考
上から段階を追って説明します。
1、入り、抜きを線につける、力を入れすぎない
2、長いストロークの線を練習する
3、1を使ってつなぎ目を奇麗にする。二回で引いた線も一本に見せる。
4、まずはとにかく同トレスを
5、パラパラして変なとこを直す
6、線のキワ、元絵の意味を意識

お話から察するにとりあえず1〜3を意識しましょう。
それから徐々に意識することを増やしてください。
トレスはそれまでの絵の描き方など個人差はありますが
室井の場合は1年〜1年半まともなとトレスだけでかかりました。

そこからさらに形が崩れないようにタップ割や立体的な中割など難しい内容が増えていきます。
そしてやはり忘れてはいけないのが常にデッサン、模写など基礎練習は少しずつでも続けることです。
根本的な画力向上はいづれにしても重要ですので。

画力が止まるのは25歳は本当?

◯アニメーターの塾生からの質問
「画力が止まるのは25歳というのは本当なんでしょうか?」

<回答>
似た話でアニメーターになってまたは原画になって3年で伸びない人は、それ以上伸びないというのもよく聞きます。
そこから大体25歳前後が止まるという話になっているのかも。
3年どころか大学、専門出て全くうまくならない人もいます。
こういう人は業界に入ってから全くプロの技術を吸収出来ないパターン。

でもハイクオリティ作品でなければ元のポテンシャルでなんとか行けるから漫然と出来てしまっている・・・。
こういう人は前に某スタジオで新人原画担当している時に本当によく見ました。
◎主な特徴
1、動画期間が短くトレスから勉強していない。
2、だから原画をやっていてもまず線で苦労している。
3、なので作業全般が遅い。

はじめの基礎教練が最も大事です。

線がちゃんと引けないと先人の技術が吸収出来ない。
これは「正確に模写」と一緒ですね。
某スタジオは動画教育が崩壊しているところでした。
アニメーターの教育不全は制作の場当たり主義とそれに甘んじる本人の意識の低さにあります。

絵の旬は歴史的スーパーアニメーターの絵を見ても20代〜30代前半までがピークの人が多い気がします。
しかし40歳過ぎても10歳以上若いアニメーターの絵を吸収しているトップアニメーターもいました。
上手い人ほどキャリアではなく目の前の絵で判断するので
老若関係なく尊敬し学び取ろうとします。

またプロで仕事をしている(名前が載る)だけで満足している人も上手くならないです。
アニメーターになることが目標の人は、はっきり言ってなった時点で目標が達成されているのでそこでおしまい。
アニメーターになって
なにをしたいか!?
どんなアニメーターになりたいか!?
何を描きたいか!?
が重要です。

自分への要求水準が成長のキーだと思います。
満足するレベルの高低でいつまでどこまで成長出来るか決まってくると思います。

2014年12月25日木曜日

速く描くために!!

比率、軸変化を意識してつつ
「長いストロークで流れを意識!!』 
細かいところをちまちま系では絶対に速く描けません。 
たくさんの枚数を速く描くには上記の描き方になります。 
ディズニーっぽいラフをイメージしてください。 
日々の練習も動かす前提で描くことをオススメします。


絵を描くスピード=『素体を描く速度である!!』 
・ベテラン=素体一体1分以内→1時間に60体以上 
・新人=素体一体10分→1時間に6体(新人) 
・素人=素体一体1時間→同じ 
◎素体を描くポイント 
・比率を守る
・肩腰の軸変化 
※素体とはキャラの裸または丸や四角で単純化した形です。

厳密にはベテランは1時間に60体描いているわけではありません。
60パターンの素体を描けるという方が正確です。
その中で1/3採用されれば20体描いていることになります。 
新人でどうしても1日1〜2カットしか上がらないというのは
この素体を描くスピード=デッサン力に起因してます。

しかも1体10分では描き直しも億劫になるのでクオリティも下がります。
まして一体1時間も掛かっていては仕事になりませんね。 
「見ながら描こう」は実はこの基礎デッサン力を少しずつでもスピードアップする話でもありました。

そしてなるべく早く描くために「比率、軸変化」しか見ないっという
アニメ私塾の提唱しているノウハウに戻って行くわけです。 
宮崎さんの「もののけ姫はこうして生まれた」を見ると頭、肩、腰、手足とポイントだけ抑えてジャンプしながら描いてます。 
高度すぎますが理想はあの感じです。

スピード=画力!!です。
何度も描き直せる、確信があるから早い。
※基本画力=正しい比率、デッサンが出来ていない人がいくら早く描いても意味がありません。

◎どうしても早く描けない人の解決練習法 
・画力不足、迷い線→たくさん見て描く 
・粘土盛り増殖系→シルエットしかみないで描く

速く描くためには少なくとも今までのやり方は変えないとダメです。
速くて上手い人はそもそも絵を描く時の思考法がまったく違います。 
それはラフからも清書からも分かります。 
ここら辺がアニメーター向き、不向きの絵の感じで分かります。

2014年12月20日土曜日

選り好みせず見よう!

学生時代は一般人が聞いたことない作品を崇め、
分かりやすい作品を馬鹿にしたがりますがどんな低俗作品も
絶対にあなたの作品より上です。
視聴者を楽しませる仕組みでいっぱいです。
20代のクリエーター志望の方は好き嫌いせずに色々見てください。
そうすると好きなジャンルが見えてきます。

クリエーター志望者は世の作品に対して好き嫌いを言ってはいけません。 
無論ファンは言って当たり前です。 
見てないのに「何となくああいうの嫌い」は禁句です。
 その時点でかなり視野を狭めています。 
見てない場合は恥ずかしそうに
「すみませんまだ見てなくてわかりません」と言いましょう!!

「好き」「嫌い」ではなく
「分かる」「分からない」という表現を使うことをオススメします。 
さらにいうなら叩きたい作品があったら、ただつまらないと言わずに
「代替案」を言いましょう。
自分だったらこうしたのに!!っというアイディアです。 
それがクリエーター目線です。

ではクリエーター目線になる一番の方法。 
下手でもいいから「一本作る」です。 
これに尽きます。 制作の全行程が分かり、面白い作品なんて作れない、他人に内容を分かってもらうの精一杯になります。 
しかし一本作ると・・・・ いままで馬鹿にしていた低俗作品のデキのよさに気付けます!


中高生から漫画でも映画でも作っている人は20歳の頃にはかなり深い作品の見方をしていて驚かされたことがあります。 
すでにその時点でファンのレイヤーから逸脱しているからです。 
視点をどちらで持つかで
物作りの人間としては雲泥の差が生まれていきます。

必ず何かを見ながら描こう!!


「何も見ないで描く!!」が実力だと思っている人。
とんでもない勘違いです。
写真、ネット、上手い人の絵など考えうるアプローチを試した先に「実力」があります。
描けない人ほど「見ないで描く」ようです。 
見なくても上手い人は映像記憶力が高いか過去にたくさん「見ながら」描いてます。

「見ないで描く」状況って受験と就活の時だけです。 それ以外のいかなるときも絵描きは何を見てもいいはずです。
 誰かの影響が色濃く出過ぎて・・・っとお悩みの方へ。 
巨匠になってから悩んでください。 
そんなの無数のファンがいる大作家になってからの話です。

「個性的」を目指している人の絵のほとんどは既にある個性的イメージの先人のパクリに結局なります。アートっぽい学生作品がどれも似て見えるのと同じです。つまり個性を目指しても「個性的」パターンにしか結局ならない場合が多いです。

では個性=見たことないモノと考えた時
①特殊な体験を特殊な表現で
②特殊な体験を普通の表現で 
③普通の体験を特殊な表現で 
多分①は変すぎて一般人は楽しめません。②は実は宮崎作品。日アニ っぽい絵で内容が攻めてます。③はピカソ作品ですかね。②、③あたりが楽しめる範囲かと思います

「見て描く」こと自体も訓練がいります。 正確なインプットとアウトプットが必要だからです。 私見ではこの正確に見て描くだけで10年くらいかかるのではないでしょうか?

つまり20歳前後でさらさら何も見ずに描いている人は・・・
実は才能以上に単純に子どもの頃から相当量好きな漫画家の模写などやっていたなんて話はよくあります。

理想は何も見ずに脳内の「記憶」「妄想」を絶妙に混ぜて描くことです。
これでようやく「表現」になります。 
しかしこれいきなり出来ますか? 
この理想形の準備運動として「正確に見て描く」があります。 
目の前のモノを描けない人が脳内のイメージを形にできないですよね。 
まずは出来る範囲から。

それじゃ創作ってなんなの?っといったら。
「過去の創作物の組み合わせ」+「自分の体験、妄想」
・・・だと思います。
 お話のパターンはシェイクスピアの時代に完成しているとか源氏物語で考えうる恋愛の形は出し尽くされたということも聞きます。

「組み合わせ」という意味では子供の頃の「レゴブロック」をアニメ制作をしていると思い出します。 自分の実力、チームの実力、有限な予算と時間などをブロックに見立てて「どう組むか?」ですから非常に似てます。



2014年12月16日火曜日

アニメーター志望ですが悩んでます!!

塾生、非塾生問わずよく聞く質問です。
厳しい言い方になりますが・・・
「悩むくらいならやめましょう!!」

これに尽きます。
おそらく多くのアニメーター志望者の方でなるかどうかを悩んでいる人は
・自分の適正
・将来の不安
この二点が主な理由かと思います。
なる前からこういう不安が先行している人は・・・
仮になっても不安は大きくなることはあっても小さくなることはありません。

無論どんな現役アニメーターだって同じ不安、悩みを持ってます。
しかし絵を描く喜ぶ、動かす楽しさが圧倒的に増していて、
この二点が本当に小さな悩みに感じるほどでなければなれても長続きはしません。

よく朝ドラの悪しき影響で
「親の反対を押し切って・・・」
自己実現というフレーズが頭にある人がいるかと思いますが
これは「大ウソ」ですのでお気をつけ下さい!!
自分のことをそれこそ子どもの頃から見ているのが親ですから、
適正についても誰よりも分かっていると思ってください。
素人の親くらい騙せない人が、アニメ会社の採用担当者を騙せるわけありませんよね。
理解がないようでしたら、説得できるだけの成果を出せるだけ上手くなってください。
不安定な職業ですので親御さんと不仲では成立しません。

今なら、ネットでいくらでもアニメーター志望者、新人メーター等いくらでもライバルが見つかるはずですのでそういう人たちと見比べてみて自己判断はいくらでも出来ます。
所属する学校の中でも比べられます。
先日、アニメ私塾で忘年会がありましたが、そこで某制作PDがある塾生のポートフォリオを見て
「即原画で使いたいくらい」だと言ってましたが
そういう人はなってみてもいいと思います。

つまり・・・
自他ともに認めるアニメーター
であるかどうか見定めてからで、なるのは十分です。
まわりの評価を冷静に真っ向から受け止めてください。
就活もこの一種と受け止めてご縁がなかった場合はとっとと諦めてしまうのも手です。

ではどんな人がアニメーターになって長続きしているか・・・
あなたが誰でも出来ると思ってやっているバイトさえも出来ないくらい絵しか取り柄がない人!!

よくアニメーター志望者はプロの人はすごい人、
なれない自分はダメな人と100かゼロかで考えてしまいます。
しかし、実際業界で活躍している人の多くは本当に
アニメしかできません。
多才な人もいますがそういう人は3Dやゲーム、講師、監督などのアニメの能力を活かす他のモノに流れていきます。つまり純粋なアニメーターではなくなります。

アニメーターにはすごい人っというより
「それ以外に選択肢がなかった」人がなります。
ですのでとても真っ当に社会性のある志望者と話をする際は
「普通に生きられるならそうした方がいいよ!!」と諭します。

以下アニメーター向き不向き一覧表です。参考にどうぞ。
【不向き】
・バイト、学業が忙しくて絵の練習する暇がない
・有名なアニメ会社に入りたい(アニメーター名はよく知らない)
・社会保障、雇用条件等がまず気になる
・新作アニメのチェックは欠かさない
【向き】
・具体的に好きなアニメーターがいてその人のような絵、動きを描けるようになりたい
・絵以外のことをなるべくしたくない
・好きなアニメを台詞を言えるほど何回も見た










2014年12月9日火曜日

塾生ビフォーアフター

C.Yさん
2013年8月入塾
絵歴:入塾一年前から独学のみ
入塾動機:私は絵を描いたことなど全くなかったのですが、あるアニメを見て唐突にアニメーターを目指し絵を描き初めました。
自己流の練習ではうまくいかず悩んでいたところ、流れてきたツイートを見て入塾を決めました。
感想:アニメ私塾の良さは、添削等の直接的な面はご存知の通りですが、google+コミュニティの存在が大きいと思います。
同年代や同期の方が上達しているのを見るとやる気が出ますし、たくさんの方がいらっしゃるので絵以外に関してもいい影響を受けることができます。
自分は入塾当時からかなり下手なほうだったと思いますが、その分周りの人の上手いところを見られるので、そういう人こそ私塾をフル活用できると思います。
13年8月入塾直後

 14年12月最近

過去の塾生の入塾前後比較はこちらで↓



2014年12月8日月曜日

『斜め歩き』課題について!!

◯2年目課題『斜め歩き』A①、⑤、⑨の間に各々中割り3枚入れる。




以下動画をよく見て復習して下さい。
・短いまとまっている版(NPOの講演用)↓
https://www.youtube.com/watch?v=8Dk8xSAFemI
・編集なしタイムリーな作業時間で説明版↓
https://www.youtube.com/watch?v=-_1clb8N73Q

◯実は今回の課題は某社の原画試験に使っていました!!

つまり今回の課題がしっかり描けている人は原画に上げて面倒見るよ!!っという基準に使ったわけです。
上の説明動画有りの状態でやってもらいましたが結果は2/10で合格を出しました。
その2人もデキが良いわけではなく日々の真面目さからトータルでのギリギリOKでした。ではなぜそういう課題に使うか?答えがわかっているはずなのに描けないか?

「パラパラして動かす能力」がいるからです。
1、まず元の絵の意味を理解する目が必要。
(これは前に「原トレ大事」でも語りましたね)
2、横歩きを熟知していること。http://animesijyuku.blogspot.jp/2014/11/blog-post_17.html
3、原画に惑わされずに新たな原画を描くくらいのアニメート能力がいる
この三点は答えがわかっているからと言って出来るものではありません。
パラパラしながら描くためには今回でいうと上の3点の能力+経験値がいることになります。
ですので今回の課題は・・・
「3年後に出来るようなったら早い方!!」
だと思って下さい。下手したら5年、10年かかります。

課題ごとに完璧に出来るような課題はアニメ私塾では出していません。これはすべての課題にいえることかもしれません。
学校の勉強とは根本的に違いますので、長い時間をかけて鍛錬して行くものと考えてください。

とにかく今まで複合で全部入っているくらい難しい課題ですので機をみて何度も復習してみて下さい。

2014年12月3日水曜日

15年度OB、OG塾生募集フォーム


15年度OB、OG塾生募集フォーム
以下リンク先よりご応募ください。
https://docs.google.com/forms/d/1axOYxbJ9AMwmuxax7WBLDRW-zMoHc0uec1YO_uV7erk/viewform?usp=send_form

◯募集〆切
・15年3月10日
◯応募者条件
・13、14年度生で試用期間を継続された方。
・13年度生1年目を受講し、現在休止、退塾されている方、および現役の14年度生の方。
・提出機会の1/4回以上課題提出した方(参加月数分の回数)
・漢字実名フルネームのGoogle+アカウントを必ずお持ちください。
※13年度生2年目塾生向けOB、OG募集は15年6〜7月の継続時期に別途告知します。

◯内容
・現役塾生から添削サービスを差し引いた主にG+メインSNSへの参加権。
・オフ会は50人部屋以上借りた時のみ見学可。ネット添削はハングアウトオンエアの視聴のみ可。
◯期間
・15年4月1日〜16年3月末日
◯料金
・年一万円(各年ごとに更新契約)
◯OB、OG入塾までの流れ
・入塾受付完了メールを15年3月初めに連絡いたします。
→3/10〜15に入塾受付完了メール記載の指定の口座に入金していただきます。
→15年4月1日より一年間G+メインSNSに招待します。
ご不明な点はkarasawa1499@gmail.comまでご連絡ください。

◯以下G+コミュニティメインSNSの主な内容。
・現役塾生の全添削結果の閲覧(毎週)
・ネット添削、オフ会の手元映像動画の視聴
・現役塾生、OB、OG塾生の落書き、雑談、交流、ハングアウト自主勉強室
・オススメのサイト、本など紹介
・塾内イベントの告知
・三年目企画の進行状況の公開
など14年12月現在アニメ私塾ではGoogle+コミュニティを利用して塾内のネット上のメインSNSとして利用しています。
以下Google+コミュニティに関するまとめ↓
http://matome.naver.jp/odai/2135509905041031701






2014年12月2日火曜日

レイアウト=見せたいモノをどう見せるか!?

◯1年目課題<給水塔と人>
A君、Bちゃんと給水塔のレイアウトを各週条件で描きなさい。 ・1週目 入り口前方のA君と給水塔 ・2週目 ベランダのBちゃんと給水塔 ・3週目 給水塔の上のAまたはB 
・4週目 自由設定





1週目添削例







以下補足の過去ブログです↓
http://animesijyuku.blogspot.jp/2014/12/blog-post.html

◎今回のポイント
実は「先月課題にフレームを足した!!」・・・のが今回の課題です。

つまり給水塔はBちゃん、その逆でも構いませんが、つまり給水塔と向かい合う人っという解釈も出来ます。
しかし向かい合う方向が水平ではなく斜め上の方であるっというワケです。
今回ほとんどみなさんの添削にまず「おさまり」の話をしているかと思いますがレイアウトに関していうと・・・
絵の重要度、見栄えを左右するのは「おさまり」>「パースの正確さ」です。
では「おさまり」とはなにか?

「おさまり」とは見せたいモノをフレーム内にどう入れ込むか?
フレームをどう使うか?です。
そういうことを配慮するとまずフレームの端に給水塔または人を配置してしまうのは良くない。
かといって中心に何でも寄せなければいけないわけでもなくて、添削結果を見て欲しいのですが余白にどのくらいに配置すればフレームのテンション(目を引く力)を保てるか?!の感覚を描きたい対象物以外にそのシルエットの形も含めて作って行く感覚が必要です。

「おさまり」がきまったら次は「パース」ですが。
給水塔と人を◯であたりを作っておけばその2つを成立させるレンズ設定、広角、望遠、消失点など決まって来ます。
今回でいうと余程A、給水塔を遠くから撮らない限りまず広角(Aの近くから見る)しか両者を同じフレーム内に入れ込むことは出来ません。
模型で撮影していた方が結構いましたが。
それは準備としてとてもいいのですがさらにもう一歩!!
Aくん目線の給水塔なのか、遠くから両者を説明する傍観目線(神目線)かを意識して撮ってみて下さい。
どう撮るかでかなりドラマチックになりますよ。
これも絵の以前でカメラでたくさん撮影すれば自ずとレイアウト感覚も身に付くので良いですね。

そんなことを気にしながら次週以降課題取り組んでみて下さい。

2014年12月1日月曜日

アニメ私塾の課題難易度表

アニメーター志望者が多いので一応課題意図や難易度補足です。
1年目ー採用試験程度
2年目ー新人養成〜3年目くらいまでに習得しておきたい技術
3年目ー実践作品の動画、原画(劇場クラス)

ちなみ今回の給水塔はジ◯◯二次試験に人を足した応用篇です。
採用試験を受けた人はもうお分かりかと思いますが大抵の試験は一年目の課題そのままかその応用で出来るようになってます。
そして2年目の斜め歩きは某社で原画試験にすらしていた難しい内容でした。

13年度生でも1年目の段階で結構、アニメ業界に行ってました。
しかしアニメ業界の新人教育自体が大手に行ってもあやしい・・・
っというところでなかば養成の肩代わり〜実践で力をつけてもらっていきなり原画から仕事・・・っというアニメ業界の教育レベルが著しく低下していることを受けてそれに対応する形で全般のカリキュラムを組んでます。

「アニメ私塾で3年目まで〜そして原画昇級してから・・・」ラインをねらってくれている塾生も何人かいるかと思いますが最終的に良質な経験をたくさん踏むっというのが一番上手くなる道です。
諸般の事情で上記がベストな人だっていれば、一年目で就職しちゃう方が向いている人もいるし、そこは一概には言えません。
または就職はしてしまって来年度以降のG+参加のみにして私塾をまるで「セカンドオピニオン」のように現場とは違う視点としてキープするのもありです。
僕もジブリをちゃんと原画試験まで合格して出たわけでもないので「奇麗な道」を歩んできたわけではないのでそこは最終的には皆さん次第です。
進路は巡り合わせやタイミングや相性もあることなのでその場の流れで決めても良いと思います。

15年度入塾希望者からよくある質問です。

15年度入塾希望者からよくある質問です。
Q、「15年度選考用」サークルが検索してもみつかりません。また室井さんをフォロー後自分のアカウントがサークルに追加されていないようですが大丈夫でしょうか?

A、「15年度選考用」サークルは検索しても見つかりません。手作業で一人一人入塾希望者のアカウントを「15年度選考用」サークルに追加してますので多少時間がかかることがあります。
室井をフォローし、募集フォームを記入してから48時間経っても「15年度選考用」に追加されていない場合はkarasawa1499@gmail.comまでご連絡ください。

Q、共有先に「15年度選考用」を見つけられません。

A、そういうご意見が数件来てますので以下のように共有先を改訂しました。(12/2)
<入塾までの流れ>
4、「15年度選考用サークル」または「室井康雄(アニメ私塾)」に選考用の絵を共有(投稿)

ハイジで構図を勉強してみる!!

今回の「給水塔と人」ですがみなさんかなり苦戦されていたようです。
苦戦の理由は・・・
「対フレームで絵を見たり、描いたりした経験値が少ない」に尽きます。
多分日頃アニメや映画、写真を見るときにどういう構造になっているか考えたこともない方がほとんどなのではないでしょうか?
では短時間に上手いレイアウトを練習するには?
こんな感じでハイジのレイアウトを画面を見ながら模写してみてはいかがですか?
取り組むにあたり重要なポイントを「上手い絵を意識しない!!」「細かいとこは見ない」です。図のように対フレームのスキマを意識してシルエットと目線くらいで十分。パースも 意識しなくていいです。格子書きとちょっと似てますね。
そして「ハイジ」にもポイントがあります。
まず言わずもがなで宮崎さんのレイアウトであること。
そして時間のすくないTVで作られている分かなり無駄が少なく、本当にシンボリックであること。
他に 三千里、コナンでもいいです。
最近のジブリ作品だと絵が凝りすぎているのでこういう練習にはオススメできません。
「おさまり」問題はプロの世界でもまあ描ける人はメインスタッフ級とか限られた人です。
実は最終的にこの「おさまり」は動きの良し悪しにも左右します。
つまりどのくらいに絵を入れ込むか?やどういう方向性で描くか?など。
よく「クチャクチャ動かせば豪華!!」っと若気の至りで思いがちですがそれではいい画面に絶対になりません。
動きを作る時も最初にラフ原でレイアウト用紙に描く理由はこのおさまりベースで描くためです。
「お絵描きごっこ」と「アニメ」を分ける最大のポイントはこの「おさまり」+「時間軸変化」なんですね。
とりあえず困ったらこんな感じで模写を!!
半日で1話分は模写出来そうですよ。
よく見ると全身の形、帽子、バック、棒すべてのモノで目線誘導を対フレームで考えて描いていることがわわかります。
実はこれが映像を見ているときに「普通にみれる」秘密の一つです。


アニメ私塾15年度生募集フォーム

募集フォーム記入前にご確認頂きたいこと・・・
1、選考システム用の漢字実名フルネームのGoogle+のアカウントをお持ちですか?
2、未成年者の方は親権者の同意を得ていますか?
3、講習料入金→3月10〜15日に12万円の年間受講料をお支払い頂けますか?
4、外国人の方は会話、文章ともに添削、講習に問題ない日本語ができますか?講習料をゆうちょ銀行へ振り込みができますか?同意書、名簿の直筆提出を国際郵送出来ますか?。
以上を満たす方は以下募集フォームを記入ください。↓
https://docs.google.com/forms/d/1jU26nMAO8n2qhhrDiNuKlRZ2sg0KZQ9Pe2snpJmo8ko/viewform?usp=send_form


<入塾までの流れ>
1、はじめに上フォーム記入(14年12月1日〜15年2月15日)
2、室井康雄(アニメ私塾)をG+でフォロー
3、あなたのG+アカウントを 「15年度選考用サークル」に追加します(このサークルは検索しても出ません)
4、「室井康雄(アニメ私塾)」との共有、または室井から見れる形での共有(一般公開、サークル追加など)いづれかで選考用の絵を共有(投稿)。
※「+1」は見ました程度のもので選考評価に関係ありません。投稿数の増加ですべての投稿に「+1」出来なくなることがございます。
5、投稿期間(〜2/15)終了後、来年3月はじめ合格通知メール
6、合格者は入塾手続き(必要書類提出、講習料入金→3月10〜15日)
7、15年4月から受講スタート。
※3の段階で募集受付完了と します。※2まで完了後48時間以内に「15年度選考用サークル」に追加されていない場合、下記までその旨ご連絡ください。
メールkarasawa1499@gmail.com
アニメ私塾代表室井康雄

<15年度募集について>
◎コース
・1,2年目12万円コース(各年全48回)
・OB、OG1万円コース(塾生経験者で試用期間を更新し、参加月数回以上の提出率の方のみ)
・飛び級コース(年12万円)いきなり2年目から(選考内容が違います)
◎定員
・50名程度(定員をオーバーした場合選考します)
※今回の募集で定員に達しない場合は5、6月生の追加募集をする場合があります。
◎選考システム
・選考内容Google+で5枚以上の絵(必須)その他アピール材料として自主制作アニメのアップなどG+でアップ出来る素材のすべて可※他人のトレス、清書物は選考の必須5点から除外します。
・2年目希望の方は、「空間と人」を題材に5点以上アップして下さい。
・選考基準は画力、作る意欲など・・・
※詳しくはこちらの選考に関する説明をご覧ください。
https://docs.google.com/document/d/1bjMjicHa9yWN_ccyTlhezbsHBQ66hfN4tm1SskWhh8w/edit?usp=sharing

2022年塾生T ・Hさん受講感想「受講してよかったこと」

  私塾の申し込み締め切りが間もなくに迫り、キャラコース受講中のわたしも残る課題が3月分の2回となりました。 去年キャラコースに申し込んでからもう1年が経とうとしてるんですね〜 ここでこの1年(正確には11ヶ月)を振り返りたいと思います。 受講を迷ってる方にも、判断材料になれば!...