2014年10月11日土曜日

「一時期に修得出来る技術は一つだけ!!」

某アニメスタジオで新人原画マンを教えてした時に感じたことです。
「ある一時期に修得出来る技術は一つだけ!!」

そのスタジオでは1年目を他のスタジオに研修を丸投げして(それ事態どうかと!?と思いますが・・・)2年目から動画経験なしにいきなり原画スタートというシステムでした。
しかし、実際に「2年目いきなり原画システム」は上手く作動せずに、各所からクレームが来ていたところで僕がそのサポート役で新人原画マンの面倒を見ることになりました。
そこでその子達をみると二年目にしてはとにかく作画監督修正をなぞるのが遅い!!正確でもない!!
つまり「トレス」が慣れていなかったワケです。
その子達の研修プログラムを聞きました。
月曜日→トレス
火曜日→パース、レイアウト



金曜日→歩き
※日替わりで先生が6人
・・・などよく専門などで聞くありきたりなプログラムで基本的に教わるべき内容は網羅されていました。教えている人のメモもしっかりしているしどうして「線」すら引けないのだろう・・・っとはじめ思いました。

しかしこのスタンダードな小学校からあるようなカリキュラムはことアニメーターには合っていない!!っということにある時気付きました。
「毎日違うことを教わるから何も身に付かないんだ!!」
・・・っということです。
線をキレイに引きながら、立体を意識して、キャラ似せもする・・・っていきなりこういう複数のことを出来ないものです。
例えて言うならボール回しのジャグリングを考えた時にいきなりボール5個を回せる人はいませんよね。まずは2、3個から。出来たら徐々にボールを増やしたり、箱に変えてみたりとハードルを少しずつ上げて行くことで応用がきくわけです。

ある時期はとにかく線をキレイに引くだけ、トレスを正確に描くだけ。
それが出来たら・・・っと修得すべき順番をしっかりと明確に付けて行かないと何も身に付かないものなんだなあということが自分の動画時代を思い出しながら気付きました。

トレスが出来ない→元絵正確に捉えて再現出来ない→プロの目にも手にもなっていない!!
っというワケです。

自分で新人さん達の養成に携わってはじめて気付きました。










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